セカンドイメージ

こうのとり2号機について

「こうのとり」とは、宇宙ステーション補給機のことで、「こうのとり」の呼称は愛称です。
宇宙ステーション補給機(HTV)とは、宇宙開発事業団(NASDA)とその後継法人である宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発、三菱重工業、三菱電機、IHIエアロスペースなど100社ほどの企業が製造する国際宇宙ステーションで使用する各種実験装置や宇宙飛行士の食糧、衣類などの輸送業務を担う無人宇宙補給機を言います。
こうのとり2号機は、三菱重工業とJAXAが生産したH-2Bロケットの2号機によって2011年1月に記憶際宇宙ステーションへの物資補給のために、5.3トンの物資を乗せて種子島宇宙センターより打ち上げられました。
与圧部には宇宙システムコンポーネント、食糧、科学実験材料、クルー用物資、水が積み込まれ、非与圧部にはNASAのフレックス・ホース・ロータリ・カプラとカゴ輸送用コンテナの軌道上交換ユニットが搭載されていました。
1号機の打ち上げの際には、その用途が使い捨てであったために愛称は付けられていませんでした。
しかし、より親しみを持ってもらうため、2号機から愛称を一般公募され、「こうのとり」提案者中抽選で選ばれた6組には、2号機から7号機まで毎回1組ずつ名付け親の代表として種子島宇宙センターにてその打ち上げを見守る特典がありました。
愛称の選定理由は、「赤ん坊や幸せといった大切なものを運ぶコウノトリのイメージが、HTVのミッション内容を的確に表しているから」です。